RWE Supply & Trading

RWEとH2U、オーストラリアとドイツを結ぶグローバルな水素取引の実現に向けて提携

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  • 南オーストラリア州に建設予定のH2U社水素製造拠点。ここで製造したグリーン水素がドイツに届くようになるかもしれません。 

2021年4月15日、エッセン/アデレード

RWE Supply & Tradingとオーストラリアの水素事業開発会社The Hydrogen Utility Pty Ltd (H2U社)は、独豪間の水素取引実現に向けた提携のMOU(覚書)を締結しました。両社は共同で、オーストラリアで製造したグリーン水素をヨーロッパに供給することを目指します。ドイツ科学・工学アカデミーとドイツ産業連盟が2020年12月に開始した2年間の独豪フィージビリティスタディHySupplyも同様の目標を掲げています。RWE Supply & TradingとH2U社は、それぞれの専門性を生かして当該調査に協力しています。また、RWEが将来のグリーン水素輸入のために容量を確保しようと計画しているブルンスビュッテルのLNGターミナルは、グリーン水素の受入基地として最適な拠点であると考えています。

H2U社は、エア・ペニンシュラ・ゲートウェイ・プロジェクトなど、オーストラリアとニュージーランドで複数の水素プロジェクトを開発しています。南オーストラリア州で計画しているサイトには75メガワットの水電解プラントを建設し、年間約4万トンのアンモニアに対応する水素を供給する計画です。2020年代中に想定している第二期拡張工事では、電解能力を1.5ギガワットまで拡大する予定です。

RWE Supply & TradingのLNG部門のグローバルヘッドであるハビエ・モレットは、次のように強調しています。「水素は、産業、航空、貨物輸送の脱炭素化にとって完璧な長期的ソリューションです。オーストラリアは、低廉な製造コストと安定した枠組みなど、グリーン水素を生産するうえで優れた条件を備えた国の一つです。世界的な商品取引業者として、オーストラリア産LNGを含むエネルギーキャリアを世界中に輸送してきた多くの経験を有する当社は、水素のグローバルな取引を促進する役割を担っていると考えています。」

H2U社のCEOアッティリオ・ピグネリ博士は、「H2UはRWEと提携し、ドイツやヨーロッパの未来のために、安価なグリーン水素やアンモニア、合成メタンなどの水素派生物を提供する可能性を模索できることを嬉しく思います。将来、グリーンアンモニアを船舶燃料として使用することで、欧州とのグリーン水素取引を完全に脱炭素化することができると考えています。H2Uは、日本の三菱重工業から出資を受けており、電力網、ガス網、モビリティ、産業における脱炭素エネルギーとして、グリーン水素の高い将来性を感じています」と述べています。

RWEはオーストラリアでも再生可能エネルギーのプラントを建設しています。ライモンデールではオーストラリア最大級の太陽光発電所を建設しています。さらに、オランダ、ドイツ、英国を中心に約30件の水素プロジェクトを推進しています。詳細はwww.rwe/hydrogenをご覧ください。

 

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