RWE Renewables

DemoSATH 浮体式ユニットが進水

RWE Image
DemoSATHの進水 (著作権: Saitec Offshore Technologies)

  • ビルバオ港で建造を終えた浮体式洋上風車が成功裡に進水
  • DemoSATHは今夏にも実証海域(BiMEP)に設置予定

ビルバオ、2022年7月20日

Saitec Offshore TechnologiesとRWEは、浮体式ユニットの進水に成功し、DemoSATHプロジェクトにおける新たなマイルストーンを達成しました。プロジェクトは今夏の設置作業に向けて急ピッチで進んでいます。今後数ヶ月をかけて、海底ダイナミックケーブルを設置海域に施工し、浮体を曳航してケーブルと係留索に接続します。係留索は4月末に設置済みです。

台船への積み出しと進水は、プレストレストコンクリート製プラットフォームの建造・組立と2MW風車の据付作業を行ったビルバオ港(スペイン)のプンタ・ソラーナ埠頭で行いました。

進水に際しては、まず多軸運搬車を使ってDemoSATHユニットをセミサブ型台船の甲板に積み込みました。その後、DemoSATHユニットが浮くまで台船を沈めてから曳航しました。

Saitec Offshore Technologiesエンジニアリングチーフ アラセリ・マルティネス「DemoSATHプロジェクトは大きく前進しました。SATH浮体式洋上風車にとって初めてとなる今回の積み出し・進水工程は重要なマイルストーンでした。関係者間で綿密に計画し、素晴らしい成果を収めることができました。DemoSATHを進水した後、安全に岸壁に接岸するまで45分もかかりませんでした。ビルバオ港での進水式を成功裡に終えた今、数ヶ月後には、初めての浮体式洋上風車としてスペイン本土の系統に電力供給できることを誇りに思っています。」

RWE Renewables浮体式風力発電担当ディレクター マルティン・デルンヘーファー「DemoSATHの浮体式洋上風車が安全かつ成功裏に進水したことを嬉しく思います。今年中に予定している試運転に向けた重要なマイルストーン達成となりました。また、世界とりわけ米国、フランス、英国、ノルウェー、スペインのような沿岸海域の水深が深い国々で浮体式風力の可能性を探ってきた当社にとっても新たな節目となりました。RWEは、2030年までに浮体式風力発電の建設または運営で1GWという目標を掲げており、DemoSATHをはじめとする複数の実証プロジェクトを通して、将来の開発に向けた知見を早い段階から集めています。DemoSATHの革新的なコンクリートベースのプラットフォームで、浮体式風力発電の先進的コンセプトに関する知識を一層充実させることができます。」

進水式に出席したスペインのテレサ・リベラ第3副首相 兼 環境移行・人口問題相「企業のパイオニア精神で開発・実証が進んでいます。これからは、このような企業と協力してプロジェクトを進め、浮体式風力発電を実現していきたいと考えています。」

Saitec Offshore TechnologiesとRWE Renewablesは、2020年にDemoSATHプロジェクトの共同開発を開始しました。本プロジェクトでは、SATH技術を用いた2MWのユニットをバスク海岸沖から2マイル(約3km)離れた水深85mの実証フィールド(BIMEP)に設置します。SATH 技術は、コンクリート製部材のプレファブリケーションが可能で、風向および波向 に合わせて位置調整できる一点係留システムを採用しています。この実証プロジェクトの目的は、SATHの技術を洋上風力発電での産業化、大水深での開発に向けてテストすることです。

報道機関向けの画像素材multimedia libraryでご覧いただけます。(著作権: Saitec Offshore Technologies)

 
RWE Image
ビルバオ港で進水したDemoSATH (著作権: Saitec Offshore Technologies)