- 40万世帯以上に相当する電力を供給する342メガワットの洋上風力発電所
- 世界初のリサイクル可能なSiemens Gamesa製ローターブレードを採用
- ドイツ沖ではさらに4つの洋上風力発電所を開発中

エッセン、2022年11月22日
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「当社は、ドイツ沖で手掛ける6番目の洋上風力発電所でパートナー企業とともに風車の施工を進めてきました。7月以降、合計38基の風車をヘルゴランド島沖に無事に設置することができ身の引き締まる思いです。洋上風力発電をより迅速に拡大整備することは、地球温暖化防止目標の達成、エネルギー面での自立につながることから、強い決意をもって取り組む必要があります。」
RWE Renewables, Wind Offshore CEO スヴェン・ウーターメーレン
RWEカスカジ洋上風力発電所に施工予定の風車の最後の1基が、ドイツのヘルゴランド島の北35kmの地点に設置されました。カスカジ洋上風力発電所はRWEがドイツ沖で手掛ける6番目の発電所で、38基の風車のうち3分の2以上がすでにグリーン電力を送電しています。風力発電所としての運転は年内にも始まる予定で、そうなれば年間40万世帯以上に相当するグリーン電力を供給できるようになります。これはフランクフルト・アム・マインのような大都市の世帯数に匹敵する規模です。
世界初のリサイクル可能なローターブレードを試験的に採用
カスカジのような風力発電所は少なくとも25年間にわたりグリーン電力を供給することができます。しかしその後、役目を終えた部品はどうなるのでしょうか?風車のタワーなど、多くの部品はすでにリサイクル方法が確立されています。しかし、ローターブレードは樹脂成形した複合材料を使用しており回収しても分離することが難しいため、少なくともこれまではリサイクルが困難でした。RWEのカスカジ洋上風力発電所では、世界で初めてリサイクル可能なローターブレードを搭載した風車を一部採用しています。Siemens Gamesa RecycableBladeの特徴は、その特殊な化学構造によって構成材料を分離可能にした世界初の革新的な樹脂にあります。材料の特性を保護しながら分離できるので、自動車産業をはじめ、スーツケースや液晶ディスプレイのフレームのような消費財など、新しい用途での再利用が可能になります。
RWEとドイツのエネルギー転換に追い風
RWEは再生可能エネルギー分野のリーディングカンパニーの一つであり、洋上風力発電では世界第2位です。投資と成長戦略Growing Greenの一環として、2030年までに世界で保有する洋上風力発電容量を現在の3GWから8GW(当社保有容量)へと拡大すべく取り組んでいます。RWEはドイツ国内でも取り組みを強化しており、カナダのパートナーと一部協業しながら、ドイツ沖北海において4つの洋上風力発電プロジェクト(合計1.5GW)の開発を進めています。RWEは2030年までにドイツ国内だけで最大150億ユーロ、世界規模では総額500億ユーロ以上をグリーンエネルギー分野に投資する予定です。