RWE Renewables Japan合同会社

北海からグリーン水素を運ぶパイプライン

GASCADE、Gasunie、RWE、ShellがAquaDuctusプロジェクトでの協力を宣言(Declaration of Intent)

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  • 年間100万トンのグリーン水素を輸送するAquaDuctusパイプライン
  • フィージビリティスタディを実施予定 

カッセル/ハノーバー/エッセン/ハンブルグ、2021年4月26日

プロジェクトパートナーであるGASCADE、Gasunie、RWE、Shellは、AquaDuctusプロジェクトでの協力関係をさらに強化するための意向表明書を取り交わしました。

AquaDuctusは、グリーン水素を北海から大陸へ直接輸送するパイプラインです。ヘルゴランド島とドッガーバンク(北海の浅瀬の砂堆)の間に10ギガワットの水電解装置を建設し、洋上風力でつくった電力からグリーン水素を製造するというAcuaVentusイニシアティブの一環です。当該イニシアティブは、水素の需要、製造、輸送を一連のプロジェクト群で同期させ、迅速な市場の立ち上げを目指しています。

AquaDuctusパイプラインは、ドイツ初の洋上水素パイプライン構想です。水素製造設備の建設が完了すれば、2035年以降、年間最大100万トンのグリーン水素を輸送することになり、ドイツおよび欧州のエネルギー供給の脱炭素化に大きく貢献することになります。このように、AquaDuctusはドイツと欧州の水素戦略を実現するうえで重要なマイルストーンなのです。

洋上で発電した電力を送電する場合と比較すると、パイプラインの方が経済性において優れていることは明白です。パイプラインが無ければ、5系統の高圧直流送電(HVDC)システムを構築する必要がありました。400km超の長距離にわたって大量のエネルギーを輸送する方法として、群を抜いて費用対効果が高いのはパイプラインなのです。

AquaDuctusプロジェクトの第一段階では、詳細なフィージビリティスタディを実施します。AcuaDuctusは、IPCEI(欧州共通利益に適合する重要プロジェクト)の枠組みでドイツ連邦経済エネルギー省に補助金を申請しています。

AquaDuctusおよび他のサブプロジェクトについては、AquaVentusのウェブサイトで詳細をご覧ください。