RWE Renewables GmbH

RWE、米国ニューヨーク湾の洋上風力発電リース権を落札 

  • 落札により米国市場に初参入
  • 約3ギガワット(GW)の開発区域を確保
  • 当該区域では、米国110万世帯を賄うに十分な国産カーボンフリー電力を供給できる見込み

エッセン/ボストン、2022年2月25日

ダークブルーのスーツを着た男性が、大きな窓のある現代的なオフィスに立っています。
「この度の落札は、当社が戦略市場と位置づける米国の洋上風力市場への参入を果たしたという点で大きな意味をもちます。RWEがその成長・投資プログラム「Growing Green」で掲げている洋上風力発電能力を2030年までに3倍の8GWにするという目標の達成に向けた重要な一歩です。当社初となる米国での洋上風力発電事業を開発し、当該地域の洋上風力開発目標に貢献できることを嬉しく思っています。」

Offshore Wind of RWE Renewables CEOスヴェン・ウーターメーレン

洋上風力発電で世界最大手に数えられるRWE Renewablesは、合弁会社Bight Wind LLCを通じて参加した米国ニューヨーク湾の洋上風力発電リース権入札において、11億ドルでOCS-A 0539区画を落札したと発表しました。落札した区域には、110万世帯の電力需要を賄うのに十分な約3GWの発電容量が見込まれ、10年以内の稼働を目指しています。

今回は6区域が一度に入札対象となり、1回の入札における件数としては米国で最多となりました。入札者は1つの区画のみしか落札できないよう制限されています。落札事業者には、その区域の開発権と、今後予定されているニューヨーク州電力買取オークションに参加する権利が付与されます。ニューヨーク州では、今年中に初めての電力買取オークションが開催される予定です。

RWEは今後、課せられた要件に沿って、漁業者をはじめとする海域利用者など地元の利害関係者との調整や、国内サプライチェーンとの連携による地元雇用と民間投資の創出、実勢賃金率を考慮した労働協定の締結などに取り組んでいくことなります。

米国、なかでも北東部では、二酸化炭素排出量を削減し気候目標を達成するうえで洋上風力は極めて重要になるでしょう。ニューヨーク州は2035年までに9,000メガワット(MW)、ニュージャージー州は2035年までに7,500MWの洋上風力を稼働させるという目標を掲げています。クリーンエネルギー目標は地域に新規雇用と民間投資をもたらし、ひいては地域経済の成長を支えることにつながります。

RWEは洋上風力発電の分野で世界有数の企業であり、事業の構想・開発から建設、運営・保守に至るバリューチェーン全体に携わっています。過去20年にわたり培ってきた豊富な専門知識は17の洋上風力発電所の運営に結実しています。先頃、英国沖のトライトンノール洋上風力発電所(857MW)で全風車の据付を成功裏に完了しました。この他にもドイツのヘルゴランド島沖のカスカジ洋上風力発電所(342MW)と、世界最大級のソフィア洋上風力発電所(1.4GW)の建設が進行中です。