- 40万世帯以上を賄えるグリーン電力を供給する342MWの洋上風力発電所
- Siemens Gamesaの RecyclableBladeを試験的に採用し、風力発電機の完全なリサイクルへの道を開く
- ドイツ沖でさらに4つの洋上風力発電プロジェクトを開発中

エッセン、2022年8月1日
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「 当社がドイツ沖で手掛ける6番目の風力発電所の完工が近づくなか、リサイクル可能なブレードを搭載した最初のタービンが発電を開始しました。再生可能エネルギーを拡大整備していくためには強い決意が必要です。温暖化防止目標を達成し、同時にエネルギー面での自立を図っていくうえで、洋上風力発電の迅速な拡大は特に重要です。RWEとしての貢献を果たすべく取り組むなかで、この度カスカジ洋上風力発電所で最初の風車が始動したことは、象徴的な出来事となりました。」
RWE Renewables, Wind Offshore CEO スヴェン・ウーターメーレン
ヘルゴラント島の北35kmにあるRWEのカスカジ洋上風力発電所で、先ごろ最初の風力発電機が試運転を開始し、系統にグリーン電力を供給するようになりました。今回設置した風力発電機は、Siemens GamesaのSG 8.0-167 DD Flex 38基のうち9基で、風車1基あたりの発電容量は約9メガワット(MW)です。カスカジは、RWEがドイツ沖で手掛ける6番目の洋上風力発電所です。2022年末までにはフル稼働する予定で、操業開始後は、フランクフルト・アム・マインのような大都市に匹敵する規模の40万超世帯相当のグリーン電力を毎年供給できる見込みです。
世界初のリサイクル可能な風力タービンブレード
RWEは洋上風力発電の技術開発を推し進めています。カスカジプロジェクトではSiemens Gamesaと共同で、世界で初めてリサイクル可能な風力タービンブレードを採用しました。長さ81メートルのRecyclableBladeのコンポーネントは、耐用年数が終了した時点で新たな用途にリサイクル可能です。RWEとSiemens Gamesaは、本プロジェクトで風力発電機の完全なリサイクルへの道を開きました。
風力発電機を構成する多くの部品には、すでに確立されたリサイクル方法があります。しかし、タービンブレードに使用している複合材料のリサイクルはこれまで困難でした。
タービンブレードのコンポーネントはすべて樹脂系で結合されているため分離が難しいのですが、Siemens GamesaのRecyclableBladeは、採用している樹脂の化学構造により、風車撤去後にコンポーネントを効率的に分離することができます。この方法は材料の特性を保護するので、自動車産業をはじめ、スーツケースや液晶ディスプレイのフレームのような消費財など、新しい用途への再利用が可能になります。
RWEとドイツのエネルギー転換に追い風
RWEは再生可能エネルギー分野のリーディングカンパニーの一つであり、洋上風力発電では世界第2位です。2030年までに世界の洋上風力発電容量を現在の3GWから8GW(当社保有容量)へ拡大すべく取り組んでいます。RWEはドイツ国内でも取り組みを強化しており、カナダのパートナーと一部協業しながら、ドイツ沖北海において4つの洋上風力発電プロジェクト(合計1.5GW)の開発を進めています。RWEは、2030年までにドイツのグリーンエネルギー分野に総額150億ユーロを投資する予定です。
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